石灰メーカーの枠にはまらない製品づくり

個性を大事にしたものづくり

2016年で創業132年を迎えましたが、私たちは石灰を中心としつつ、いわゆる「石灰メーカー」とは一線を画す製品づくりをしてきました。伝統的な建築材料である漆喰用の消石灰、医・試薬用超高純度酸化カルシウム・水酸化カルシウム、昨今では特殊金属酸化物、農薬原体といったものです。農園「さんさんファーム」で、スウィーティア、別名「乙女の涙」という品種のトマトも作っています。

 ISO取得や森づくりの取り組み

「生石灰、消石灰および生石灰、消石灰を原料とする製品の開発と製造」について、品質保証と環境保証の国際規格ISO9001、ISO14001の認証を取得しました。高知県が行う「環境先進企業との協働の森づくり事業」とパートナー協定を結び、「井上石灰130周年の森」と銘打って、ＣＯ２の吸収や水源涵養といった森林の機能を守る支援をしています。また平成27年には、公益社団法人中小企業研究センター主催の第49回グッドカンパニー大賞で特別賞に選ばれました。

 「高知ブランド」の事業を

欧米、中国、東南アジアなどの海外ユーザーに製品を愛用いただけるようになり海外と関わる機会が増えてきて、改めて高知の良さを感じます。例えば、お酒の文化や食べ物の美味しさや県民性です。社員の中にはそんな高知の魅力に引き寄せられIターンした者が3名います。社員一丸となって東京の二番煎じではない、「高知ブランド」の製品づくりや事業ができていくと面白いと思っています。