高知の素朴なお菓子のおいしさを全国に届けたい

○芋けんぴ誕生

戦後間もない昭和27年、自転車の荷台に「かりんとう」を積んで売っていましたが、GHQの統制下で原料の小麦粉が手に入りにくくなりました。そこで、有り余るほどあったさつまいもで芋けんぴをつくって事業展開したのがはじまりです。その後、株式会社設立と同時に大阪営業所を開設し、東京営業所、九州工場と会社を大きくしていきました。現在では芋けんぴやスイートポテト等、芋菓子を製造販売する「澁谷食品」、鹿児島にて土づくり畑づくりからおこなう「ヤゴロフーズ」によりシブヤグループとして運営しております。

たくさんの方においしさを届けたい

芋けんぴは昔ながらの素朴なお菓子です。原料は黄金千貫という白芋で、芋を洗って皮や傷んだ部分をトリミングし、機械に入れてけんぴやチップの形にカット、素揚げします。それをもう一度揚げて、砂糖をコーティングして乾燥させるとできあがり。全国シェア40％を超え、生産量は日本一を誇ります。直営店ではその日に揚げた芋けんぴを販売し、新鮮さを届けています。また、お客様の目の前で揚げる、揚げたてけんぴの感動を味わっていただきたいです。

素早い対応と堅実な経営方針

ある時、「けんぴが硬い」というお便りがきました。その少し前にコーティングする砂糖の種類を変えたばかりだったのですが、「商品は全て回収して原料を元に戻そう」と即決しました。お客様にも、すぐに事情と対応を返事することができ、「やっぱりシブヤは違いますね」と言ってもらえました。また、一時的なブームになることを避け、堅実に売り上げを伸ばしていく方針を採っています。直営店芋屋金次郎各店舗（高知、愛媛、東京日本橋）開店に関しても大規模な宣伝はしませんでしたが、近所の人が来てくれて口コミが広がり、現在でも安定した売り上げを維持しております。