人々の健康と地球の環境を守っていきたい

塩素からオゾン殺菌へ

我が社は「完オゾシステム」というオゾン殺菌の循環ろ過システムのメーカーです。循環式浴槽のろ過機は一般的に塩素殺菌が主流ですが、近年はお風呂で感染するレジオネラ症の増加に伴い、これまでの塩素管理が限界にきているという話が出てきています。一方、オゾンは塩素に比べ10倍の殺菌力があり、人の体から出る皮脂なども分解するため、同じ浴槽水の長期利用が可能です。施設によっては、3か月おきの換水を行っている所もあります。

また、オゾンは残留性がなく、排水が河川の生態系に影響を与えないエコなシステムです。平成19年6月31日付の環境新聞では「完オゾ 世界初0.03ppmでレジオネラ菌を殺菌」という検証結果が紹介されています。

新技術で海外へ

我が社は、お風呂のオゾン殺菌について国内で唯一、公衆浴場におけるオゾン単独殺菌の認可を持っています。湯面垢取り装置・アカパスという、お風呂の感染事故を防ぐための製品に関する要望も公衆浴場などで増えてきており、歩行浴や足湯でも使えるよう小型化、省エネ化を念頭に置いた改良やオプション品の開発に取り組んでいます。

これまで培ってきた技術をさらに普及させるため、中国、韓国、ヨーロッパにてアカパスの国際意匠登録を取得しており、引き続きアメリカでも手続きを行っています。

高知の技術を活かして挑戦する

現在、高知県の技術としてファインバブルがよく紹介されていますが、我が社の完オゾシステムに取り入れることで医療分野への活用を始めとした様々なメリットが見込まれており、そのために必要な新技術の開発や検証にも取り組んでいる最中です。

他にも災害時に、限りある水を有効利用し、劣悪になりがちな衛生環境への対応に貢献できる完オゾ機器開発も行うなど、常に新しい挑戦を続けています。